Talk 2017/08/07 18:00

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『巨人の星』がロックを生む。野球とロックは儚く、美しい

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私、LEGO BIG MORLというバンドで歌詞を書き、ライブの立ち位置はセンターでギターを振り回してるタナカヒロキという者です。
32歳で、大阪の羽曳野市という田舎の出身です。
ちなみに僕が中3の時に同じ中学校に中1のあのダルビッシュ有さんがいました。
彼は当時からなんかオーラとか凄かったです。
田舎の中学では"ダルビッシュ"というカタカナの名前の人が入学してきただけで注目されるし、実際僕も教室まで見に行きましたし。
でも今思えばそんなことは関係なくスターだったのでしょう。

タナカヒロキ01
右端 タナカヒロキ

僕はというと、野球好きの皆さんには「今J SPORTSで今年ずっと流れている『君の涙を誰が笑えるだろうか』という曲の人です」と言った方が伝わるでしょうか。
"震えるような感動も~"みたいなやつです。
はい、あれが僕です。
僕というか僕らです。

『キャプテン』『巨人の星』『がんばれ!!タブチくん!!』を観て育った少年時代

タナカヒロキ02
幼少時代

立ち位置は"センター"と申しましたが、子供の頃はキャッチャーとフォワードを務めておりました。
というのも、物心つく頃僕は『キャプテン』『巨人の星』『がんばれ!!タブチくん!!』
これらが録画されているビデオを見させられていました。
すべて古い野球アニメであり今の若い人、ましてや僕と同世代の人でも『巨人の星』は知っていても他の2作品を知っている人は少ないでしょう。
知ってます?

同い年の友達は『ドラゴンボール』などのアニメを見ていた頃です。
では誰がこのビデオを僕に見せたかというと父。
カッコつけて父って言ってますが、おとんです。
母のお腹に僕が宿り、まだ僕の性別もわからない時から、この野球アニメを僕に見せるためにビデオに録画していたらしいです。
僕が女の子だったらどうするつもりだったのか。

小学生になると水曜は水泳、土曜は剣道とサッカー、日曜は野球といった感じでたくさんのスポーツをしていました。
まぁサッカーもやっていたので冒頭でフォワードも務めていたと言ったんですが。
色んなスポーツをやらせてくれた両親には感謝しています。

タナカヒロキ03
キャッチャーをしていた頃

そして僕は音楽を始めます。
音楽といっても泥臭いロックバンド。
偶然家の横にTSUTAYAがあり、なぜかロックコーナーに吸い込まれてました。
たくさん試聴し、ロックのスポーツにも似た熱さに惹かれていきました。
「このバンドのことは学校で僕しか知らないのだろう」と思いながら聴くロックには名前のない無敵感がありました。

ギターのきっかけはこれまたおとん。
おとんの埃の被ったフォークギターで全然フォークじゃないロックな音楽を夜な夜な練習し、おかんにうるさいと怒られていました。
その当時の僕には言語化できなかった衝動や感動や胸が熱くなるロックという文化に触れ、世の中にはスポーツ以外にもこんな心臓がバクバクと動くものがあるのかと知りました。
僕はスポーツの次に音楽やバンドというものから色んなものを学びました。
特に美しさと儚さを。

"美しさと儚さを携えているということ"は、どのカルチャーにも共通する

タナカヒロキ04
デビュー当時 右端 タナカヒロキ

その音がリズムに乗り、その音の洪水の中を言葉を纏ったメロディが駆け抜けて、僕らのことを知らない誰かの耳に届く。
その感動はCDやDVDではやはり伝わらない。
生で共有して、どこにその感動を記せることもなく余韻だけ残して消えていく。
だからこそ、その一瞬一瞬を積み重ねるように音を鳴らし歌う。

ここでこれを読んだからといって僕らのライブに来いだの、CD買えだのというセールストークは初めからするつもりはないです。
ただロックバンドと野球。
というか音楽やスポーツやカルチャーのすべてに言えることなのかもしれないですが。
もれなく美しさと儚さを携えているということを言いたい。
特にスポーツというものはおそらくさまざまなカルチャーの中で、とりわけ現役生活が短いのではないでしょうか。

しかしその一瞬のために幼い頃から汗や涙を流す。
しかしその一握りの人だけしか日の目を浴びない。
だからスポーツ選手は凄い!
なんて言いたいのではなく。

だからスポーツ選手は美しいのだ。
だからスポーツ選手は儚いのだ。
と言いたいのです。

感動を数値化することはできない。
しかしそんな数字をも飛び越え、震えるような感動を僕らに見せてくれる。
音楽にも誰かを震えるほど感動させる力が間違いなくある。
僕には立ってもいられないほど全身が震え、自分が音に溶け落ちていくような経験が何度かある。
憧れや理想が音楽にはあるし、軽蔑や絶望も音楽にはある。
その時々その人それぞれの心に寄り添えるものだ。圧倒できるものだ。人生を変えれるものだ。
すごいプレーを見せてくれる選手と同様に僕もまたすごいライブで人の心を動かしたい。

そのために僕らは一瞬一瞬の音と言葉を何度でも見つめる。
そのために選手は何回もボールを投げ、何回でもバットを振るのだろう。
そんな刹那に生きる者たちの涙を誰が誰が笑えるだろうか。

Writer:タナカヒロキ(LEGO BIG MORL)

<プロフィール> タナカヒロキ
ロックバンド『LEGO BIG MORL』のギター。そのほとんどの楽曲の作詞を手がける。3月29日に5thアルバム『心臓の居場所』をリリース。収録曲『君の涙を誰が笑えるだろうか』は、J SPORTS STADIUM2017 中継テーマソングに起用されている。現在、全国ツアー『Tour 2017 「心臓の居場所」』を開催中(9月まで)。新曲『一秒のあいだ』が、映画『デメキン』(2017年冬公開)主題歌に起用。

タナカヒロキ05
『心臓の居場所』

スカパー!番組放送情報

[初] J SPORTS STADIUM2017 『広島 vs. 巨人』 (MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島) ※野球延長により後番組の変更・休止の場合あり

放送日時 2017年8月12日(土)17:45~22:00
8月13日(日)17:45~22:00
チャンネル J SPORTS 1(BS242/プレミアムサービス603)

※再放送や関連番組の検索はこちら

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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