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【映画:プロのイチオシ12月号】日本映画専門チャンネル編

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日本映画専門チャンネル

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時を超えて映画があなたをスキー場に連れて行きます!

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©1987 フジテレビ・小学館

私をスキーに連れてって

現在からちょうど30年前の1987年、ある1本の日本映画が公開された。その映画は史上空前のスキーブームを巻き起こし、低迷の一途を辿っていた日本映画界に新たなる旋風を巻き起こし、本作主題歌「サーフ天国、スキー天国」はじめ劇中に流れる「恋人がサンタクロース」「BLIZZARD」等ユーミンによる名曲の数々は時を越え現在なお多くのファンを魅了する、まさに日本映画史上に残る作品となった。それこそ本作「私をスキーに連れてって」である。

この映画の公開からほどなくして日本のバブルは弾け、失われた10年を経て、スキーはおろか車の運転さえしない若者が“普通”となり、“トレンディー”はもはやトレンドでもなんでもなく、劇中に出てくる“アマチュア無線”に代わり“インターネット”と“スマホ”という怖ろしい程高性能な通信機器になり、世界中のアマチュア(一般人)が使いこなす時代となった2017年現在。そんないま改めて本作を観ることにこそ“映画”と“人生”の醍醐味があるのではないだろうか。

“映画”には必ず“時代”と“空気”が封じ込められている。本作の中にあるのも間違いなく“1987年の日本”に他ならない。本作を通じ、現在よりもあらゆるものが“不自由”であるハズの30年前の世界に“自由”を感じてしまうのは、世紀末以上に世紀末的な混迷を深める日本を含めた現代世界を生きる我々の性(さが)なのかもしれない(“悪天候”より“能天気”の方が遥かに良い )。

奇しくも本作でプロデューサーを務めた方が弊社内におり、生誕30周年を迎えた「私をスキーに連れてって」制作当時の裏話を聞くべく、会社帰りに居酒屋に連れてってもらい色々と話を聞いたのだが、その全てがここでは書けない内容になってしまったことだけが残念でならない。

私をスキーに連れてって

放送日時 2017年12月2日(土)23:05~12月3日(日) 0:55 他
チャンネル 日本映画専門チャンネル(BS255/プレミアムサービス634)

<あらすじ>

冬のゲレンデを舞台に若い商社マンとOLの恋の奇跡を描いたハートフルラブストーリー。商社に勤める矢野(三上)はクリスマスに友人と出掛けたスキー場で優(原田)と出会い、ひと目惚れ。矢野の高校時代からのスキー仲間たち(原田貴和子、沖田浩之、高橋ひとみ、布施博)の4人も何とか2人をくっつけようとするが…。馬場康夫監督によるホイチョイ・プロダクションズ第1回作品。「恋人がサンタクロース」をはじめ全編にユーミンの曲が流れる。

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

映画とは何か―。大林宣彦からの壮大な問いかけ。

この空の花 長岡花火物語_01_(C) 2011 「長岡映画」製作委員会 PSC_R.jpg
© 2011 「長岡映画」製作委員会 PSC

この空の花 長岡花火物語

“映画”とは何か―。例えば、登場人物に共感できると、あるいは、リアリティーがあると、はたまた、感動して泣けると、優れた映画なのか。そして、その基準に当てはまらない映画はすべて、優れた映画ではないのか。それは観客が勝手に“映画とはこうあるべきだ”と枠組みを作ることによって、映画の見方を狭めているだけではないか。大林宣彦の映画は、そんな枠組みを勝手に作っている観客にとっては受け入れがたいものなのかもしれない。理屈なく時空を軽々と飛び越え、役者の台詞は棒読みかつカメラ目線で観客に語りかけてくる。画面を彩る様々な映像技巧はとにかく過剰であり、今までの物語と関係なくミュージカル展開になるなど、突拍子もない演出が随所に散りばめられる。大林宣彦の映画は一言でいうと、不自然の極みである。

だが一方で、映画は所詮、ウソの世界である。たとえ映画で描かれる世界のリアリティーを高めても、我々が生きている現実世界の“リアル”に勝るわけがない。だからこそ、大林宣彦は役者の身体を借りて、そして過剰で不自然な演出で、映画とは所詮、絵空事の世界だと恥ずかしげもなく示したあと、だからこそ映画とは、こんなにも自由で、無限の可能性が広がっているんだ!という事実をスクリーンいっぱいに繰り広げてみせる。だからこそ、大林宣彦の映画は、誰よりも若々しく、やんちゃで、愛おしい。そして、世界中で誰も作り得ないような、そして一度見たら一生忘れられないような映画を、今なお作り続けているのである。

そんな自由を謳歌し探求し続ける映画作家・大林宣彦が作り出すアナーキーでカオスな世界が、極限まで達してしまったのが、2012年に公開され、今回テレビ初放送を迎える問題作かつ大傑作「この空の花 長岡花火物語」である。本作で大林宣彦は初めてデジタル撮影に挑戦し、そしてデジタルという新たな“おもちゃ”を手にした大林宣彦は、圧倒的な情報量と密度とスピードで、2時間40分に及ぶ長尺を、傍若無人に駆け抜ける。そこでは、もはや生と死の境もなく、過去・現在・未来という隔たりもなく、さらには役者とモデルとなった実在の人物との区別さえもなくなっていく。全てが同列に存在する“大林ワンダーランド”に迷い込んだ観客は、その強烈な映画体験に身を委ね、夜空というキャンバスに打ち上がる数えきれない花火を、呆然と見つめることしかできない。

本作は公開当時、大林宣彦作品のファンはもちろんのこと、その圧倒的な反響は若い映画ファンにまで伝播し、全国各地を超ロングランする異例の事態となった。その中のひとりが当時大学4年生であった私であり、本作の摩訶不思議な中毒性の虜になり劇場で4度鑑賞し、卒業論文も大林宣彦作品をテーマにし、さらに卒業旅行では大林宣彦の故郷である尾道に向かい、そして現在日本映画専門チャンネルの編成として、最新作「花筐/HANAGATAMI」の公開が控える大林宣彦監督の企画を担当している。大林宣彦がいなければ、そして監督が作りだす“ワンダーランド”に迷い込んでいなければ、いま、ここに私はいない。

自分の好みに合うものだけを取捨選択し、享受する。あるいは、レコメンド機能により、オススメとして紹介された商品だけを消費していく…。確かに、情報が溢れている現代社会では、そのように生活したほうが無駄がなく、限られた時間を有効に活用できるのかもしれない。それは映画にも当てはまることだろう。だが、果たしてそんな限られた枠組みの中だけで生きていくことが、幸せなことなのだろうか。そんな人たちにこそ、大林宣彦の映画、特に「この空の花 長岡花火物語」を、食わず嫌いせずに観てほしい。そして、いま自分が見ているものは果たして“映画”なのかと戸惑い、自問自答してほしい。あるいは、“映画とはこうあるべきだ”とつまらない枠組みに囚われている、その固定観念をぶっ壊してほしい。そして訳も分からず涙が止まらなくなる自分に驚き、こう思うだろう。“これこそが、映画だ”と。

この空の花 長岡花火物語

放送日時 2017年12月17日(日)23:45~12月18日(月)2:40 他
チャンネル 日本映画専門チャンネル(BS255/プレミアムサービス634)

<あらすじ>

「世界中の爆弾を花火に変えて打ち上げたら、世界から戦争がなくなるのにな―。」新潟県長岡市で毎年8月に開催される花火大会をモチーフに、いくつもの苦難を乗り越えてきた長岡市の歴史と人々が花火に託した想いを描く、渾身の「古里映画」。大林宣彦監督が、初の全編デジタル撮影で映画のさらなる可能性を切り拓き、現在と過去、虚構と現実の垣根を超え、平和への祈りを託す。

2011年夏天草の地方紙記者である玲子(松雪泰子)は、東日本大震災の際、被災者をいち早く受け入れた長岡市に取材にやって来た。しかし、彼女をこの地に引き寄せた理由はもう一つあった。それは、かつての恋人で高校教師の健一(高嶋政宏)から届いた、長岡の花火を見てほしいという手紙だった。そして玲子は行く先々で不思議な体験を重ねていく―。その体験のほとんどが実際の長岡の歴史と織り合わさっていると気づいた時、物語は過去、現在、未来へと時をまたぎ、死者と生者の境もなくなり、役者とモデルとなった人物が混在する、誰も体験したことのない大林ワンダーランドへ誘われることになる。かつて故郷の尾道でキャメラを回した大林宣彦が、新潟県長岡市を舞台に現地の人々と共に製作した古里映画であり、圧倒的な密度、情報量、スピードで描かれる、大林宣彦の映画人生の集大成的作品。

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